慣性の法則をイメージする 数学を体感しよう 楽問(がくもん)のすすめ
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楽問(がくもん)のすすめ
2016年5月19日
私は、高校を卒業後20年くらい経った今でも数学が好きで勉強をしています。といっても、高校のときにやっていたような、試験で少しでもいい得点を取れるような勉強をしているわけではありません。
この本を読んで、「自分が面白いと感じていたことはこういうことだ」ということがまとまったように思います。
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それは
体感
です。
これを、ガリレオ・ガリレイの「慣性の法則」を使って説明を試みます。「慣性の法則」とは、たとえば、地球は同じ速度で太陽の周囲をまわっていますが、あれは、
何かの力で動いているから動いている
というよりは、
外部からの力が働いていないから動いている
のです。
私たちは、感覚として、“とまっている”状態が基準で、そこに何か力が働いて“動く”と考えがちですが、そうではないのです。
地球が太陽の周囲をまわっているように、“動いている”状態が基準と考える。それが、ガリレオの「慣性の法則」なのです。
式にすると簡単です。
X∝T
Xは「進んだ距離」、Tは「時間と考えます」。ここからが体感です。目を閉じて(開けたままでもいいのですが)、自分が宇宙空間を、慣性の法則に従って動いていると想像してください。
時計があるとして、それをみると、秒針が「1秒、2秒」と時を刻んでいます。それが「T」です。
「∝」は「比例」を表しています。
時間が進むほどあなたの移動距離は長くなる、この式が表しているのはそういうことです。さて、人によっては、本当に宇宙空間を移動しているかのような感覚になっているかもしれません。
そこで質問です。あなたは「自分が移動している」ということを自覚していますか?
それが正確に感じられるなら、あなたの体感はホンモノです。