アレンフランシス 発達障害は存在するが実在はしない?
公開日:
:
最終更新日:2017/01/28
コラム
発達障害
をはじめとした精神障害は存在するかどうか?
そう主張するのは、アレン・フランシスさん、DMSの元編集長です。
The first and only question is, “Do mental disorders exist?” The phenomena certainly exist. The birds and bees exist; pain and suffering exist. But birds do not prove the existence of gods and pain does not prove the
existence of mental disorders. Let us not play the game of debating the definitions of non-existent things. Let us move right on.ブログ「」より
「精神障害が存在するのかどうかが唯一の問い」「存在しないものについての議論はやめましょう」とブログの中で語るアレンさん。
この中で、精神障害の存在を神の存在になぞらえて語っているのが興味深いです。
まずは、神が存在するかどうか、という問いについて、次の本を参考に考えてみます。
なぜ、脳は神を創ったのか? [ 苫米地英人 ] |
この本では、神がいる場合といない場合の両方を想定し、そのどちらも結論は同じということを証明することによって、神は脳が作った存在であると結論付けます。
神がいる場合・・・神の声を聴いたり、その姿を見たりする人がいるが、それらをキャッチしているのは脳である
神がいない場合・・・神の声を聴いたり、その姿を見たりするのは、幻聴や幻覚である
これを、発達障害に当てはめると
発達障害が存在する場合・・・発達障害だと判断するのは脳である
発達障害が存在しない場合・・・脳の勘違いや思い込みである
「あなたのお子さんは発達障害です」と断言する人がいたとします。あるサイトで「私は発達障害とそうではない子どもの違いがわかる。自信がある」と言っていた保育士の方がいましたが、「あなたの脳がそう思う」というだけの話。
あなたにとって存在するのですね
というだけの話なのです。これが、タイトルの「存在はするが実在はしない」という言葉の意味なのです。目の前にいる「あなたのお子さんは発達障害です」と断言する人相手に反論を試みるのはやめたほうがいい。
その方にはそう見えるというだけ。大事なのは親であるあなたにとって子どもがどのように見えるか?教師でも、福祉の職員でも、医者でもないのです。