面白い!無限になることを証明する方法
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楽問(がくもん)のすすめ
1+1/2+1/3+1/4・・・・
1/2は「2分の1」です。この足し算が無限になることを証明しようというのです。証明に成功した数学者は複数おり、そのやり方も複数ありますが、その中で
面白い
と私が思う方法を提示します。
この式は、数が右に行くに連れてだんだんと小さくなっていきます。たとえば、
1/53439439204820290
なんて数もいずれは出てくるわけです。どんどん小さくなっていく数字を足し続けると無限になる、そんなことを証明したわけです。
次の式をみてください。
1+1/2+1/3+1/4>1+1/2+1/4+1/4
左の式の「1/3」のところが、右の式では「1/4」になっています。「1/3」の方が「1/4」よりも大きい(ピザを買ってきて、3等分した方が4等分するよりも大きいですよね)ので、左の式の方が大きくなります。
右の式「1+1/2+1/4+1/4」はイコール「1+1/2+1/2」です。
1/4+1/4=1/2
ですから。
ということは
1+1/2+1/3+1/4>1+1/2+1/2
となります。
同じ要領で「1+1/2+1/3+1/4+1/5+1/6+1/7+1/8」を考えます。
1+1/2+1/3+1/4+1/5+1/6+1/7+1/8
>1+1/2+1/4+1/4+1/8+1/8+1/8+1/8
「1+1/2+1/3+1/4>1+1/2+1/4+1/4」が成り立つことがわかりましたが、左辺に「1/5+1/6+1/7+1/8」を加え、右辺に「1/8+1/8+1/8+1/8」を加えました。
左辺の方が大きいのはわかりますか?
1/4+1/4=1/2
1/8+1/8+1/8+1/8=1/2
ですから
1+1/2+1/3+1/4+1/5+1/6+1/7+1/8
>
1+1/2+1/2+1/2
となります。
さて太字にした2つの式から、何が見えてくるでしょうか。
1~1/16まで足すと、その数は1+1/2+1/2+1/2+1/2(1/2が4個)よりも大きくなります。
では1~1/32まで足すと・・・1/2は○個になりますよね(○がいくつになるか考えてみてください)。
それを無限に続けると、
1~1/無限まで足すと、その数は1+1/2+1/2(1/2が無限個)よりも大きい
ということが言えるわけです。「1+1/2+1/2(1/2が無限個)」は、1/2を無限個足すわけですから無限となります。だとすれば、無限よりも大きい左辺も無限となるわけです。
よって
「1+1/2+1/3+1/4・・・・が無限になる」ことが証明されました。