「スターウォーズ」R2-D2は存在する!?R1からR2-D1まで
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楽問(がくもん)のすすめ
映画「スターウォーズ」に登場するR2-D2
愛嬌があり、キャラクターの中で絶大な人気を誇っています。C3-POのように言葉を話すことはできませんが、その能力のすごさは「フレーム問題」を理解できるとわかります。
R2-D2という名称は、当てずっぽうに付けられたものではありません。そのことを私が知ったのは最近ですが、それは人工知能の歴史にありました。
フレーム問題とは?
「フレーム問題」とは、ある「仕事」を成すときに、関係のある情報と関係のない情報をどうやって振り分けたらいいか、という問題です。
最初に登場するR1という人口知能は、次のような仕事を与えられます。
洞窟に入ってバッテリーを持ってくる
R1は、指示のとおりにバッテリーを持ってきますが、その上に載っていた爆弾も一緒に持ってきてしまいます。
そこでR1-D1には「その仕事に関係のある情報の処理もする」能力が与えられます。
R1-D1は、バッテリーの前までくると、「バッテリー」「爆弾」「洞窟の壁」など、ありとあらゆる「関係ある情報」について処理を始め、停止してしまいました。
「関係ある情報」は無限にあるため、処理が終わらないのです。というよりは、何が「関係ある情報」かわからないので、片っ端から情報を処理をしようとするのです。
R2-D1には、「関係のない情報は処理しない」能力が与えられました。すると、R2-D1は、洞窟の前で停止してしまいました。
なぜか?
「関係のない情報」を処理しないために、まず「関係のない情報」を列挙し始めたため、やはり処理が終わらずに停止したのです。
この「フレーム問題」はまだ解決されていません。それが解決され、人間のように判断ができる人口知能の開発に成功したとき、それがR2-D2と名付けられるのでしょう。