おすすめ記事よりなぜ子どもは暴力的になるのか
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コラム
面白い、というと語弊があるかもしれませんが、とにかくそんな記事がありました。
子育て中の方、私もそうですが、特に男の子を育てている方を対象にした記事ですが、そこから
いい子とは?
本心とは?
ということを考えるきっかけにもなった記事です。
“男らしく”に要注意
その記事というのはこちらです。
[記事]子どもが暴力をふるうようになってしまう母親のNG行動 livedoor’NEWS
http://news.livedoor.com/article/detail/10833005/
記事の中では“NG行動”を三項目に分けて説明していますが、結局
男の子はこうあらねばならない
という考え方に基づいて子育てをすることに原因があると著者は考えています。
「うわべ」と「本心」
「養育事典」(明石書店)を参考にします。
「うわべ」とは、
本心を自ら抑えつけ、殺すことによって、力(権力)や力のある者の意向に迎合している「私の状態」
です。
これを
いい子
ともいいます。
「男らしく育つこと」という親の“要求”に対して従順になったとき、子どもはこのような状態になります。
子どもには
自分を守る
という動機と
親の愛と称賛をえたい
という動機があるからです。
こうして「本心」を押し殺した子どもは、
怒り
を処理することができずに、自分の中に溜(た)めこむことになります。
これが
なぜ子どもが暴力をふるうようになってしまうのか?
という問いの答えです。
そういえば、私は小学校の低学年のときに、家の窓ガラスを蹴って割ったことがあります。その理由が母親との関係であったことは覚えていますが、
なぜそれをしたのか?
は思い出すことができません。
「本心」を抑圧していたということはあるかもしれませんね。
手放して大人になる
この記事は子どもについて書かれたものなのでそれに従いましたが、「抑圧」は大人でも同じことです。
しかし大人の場合は、
「こうあるべき」という「セルフイメージ」
に縛られて「本心」を抑圧してしまっている場合が多いのです。
ただ、その「セルフイメージ」も、幼少のときに“誰か”から押し付けられ、いつのまにか自分がそれに固執しているということがあります。
手放し方
についてはここで書けるほどの内容はありませんが、私に関していうと、このようなことを考えているだけで先ほどの話(小学生のときに窓ガラスを割った)を思い出しました。
そして、それだけ(抑圧された記憶が意識にのぼること)でも気持ちが楽になるという効果はあるみたいです。
たまには夜空を眺めながら幼少の頃の記憶をたどってみるのもいいかもしれません。