「ZIP」枡アナが埼玉こども自然公園ハダカデバネズミ紹介 なぜ裸?
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コラム
9月30日の「ZIP!」では、枡アナが“ハダカデバネズミ”の生態について講義。
出典 埼玉県こども動物自然公園
「かわいい」それとも「気持ちわるい」?お客さんの中でも「ZIP」のメンバーの中でも感想が分かれる「ハダカデバネズミ」。その身体的特徴や、厳しい“階級社会”について学びました。
身体的特徴について
名前のとおり、その特徴は
出っ歯
と
裸
であることです。
“出っ歯”で私が思い出すのは、「サーベルタイガー」です。見た目の迫力はすごいのですが、長い歯はとうぜん折れやすいという弱点もあります。
進化の過程で、どちらかといえば淘汰されてしまったのがこの「長い歯」なのかもしれません。
「ZIP」では、ハダカデバネズミがその歯で一生懸命に穴を掘っている姿が映し出されていました。役に立っているみたいです。
次に、なぜ裸か?
という問題ですが、それは、
体温調節をする必要がないから
です。
私たち人間も毛皮をまとっているわけではありませんので裸です。ですから、寒さをしのぐためにいろいろ大変ですよね。
ハダカデバネズミも、どちらか先なのか、土中で体を寄せ合って生活をしているので体温調節の必要がないのです。
裸だからそのような生活になったのか、そのような生活だから裸になったのか。
埼玉県こども動物自然公園
出典 埼玉県こども動物自然公園
ここは、埼玉県東松山市にある自然公園です。開園時間は、9:30から17:00まで。休園日は毎週月曜日です。
〔ホームページ〕埼玉県こども動物自然公園
ハダカデバネズミだけではなく他にも“珍しい”小動物たちがたくさんいます。詳しくは上記のホームページをご覧ください。
厳しい階級社会
出典 写真素材足成
ハダカデバネズミが「厳しい」と感じているわけもないので、「厳しい階級社会」というタイトルはおかしいかもしれませんが、とにかく「階級社会」なのです。
80匹から300匹の群れで生活をしているハダカデバネズミ。最上位に君臨しているのが“一匹しかいない女王”。
女王の役割は子どもを産むこと
その下には、一匹から三匹の王。
そして、その下に兵隊がおり、さらにその下に労働者がいます。
兵隊の役割は、
異物の除去
です。
労働者の役割は
そうじ
です。
「階級社会」ありき、というわけではなく、“役割分担”があり、それが“ピラミッド社会”として(人間に)認識されている、このような見方もできそうです。