小林正観さん「そわか」実践報告集⑫感謝することから
公開日:
:
最終更新日:2022/08/23
小林正観さん「そわか」実践報告集
自分は高校を中退して、家に引きこもって過ごしていました。将来に対する不安や、周りの人と自分を比べてしまい劣等感に苛まれる。そういう期間がどんどん増え、気づけば鬱病や不安障害など様々な精神障害を抱えて何もできない日々を過ごすようになりました。家族以外の人間関係などとうになく、一人でいる時間が長いため、これからのことを考え込んでしまい、考え込んでは落ち込んでしまう毎日でした。周りの人間との接触が嫌になり、どんどんふさぎ込んでしまって笑顔もなくなっていました。
こんな自分ですが、文句も言わず支えてくれる両親には感謝の気持ちがあるのですが、なかなか気恥ずかしさをぬぐえず、感謝を伝えることはありませんでした。ですが、ある時、周りの人に感謝することで人間は幸せを感じることができる、とある人が言っているのを動画で拝見し、自分本位ではありますが、辛さを払拭できればという願いも込めて、意識して家族に感謝するようになりました。
外に出ることがなかなかできない自分に、物を買ってきてくれた時、食器洗いをしている姿を見かけた時、少し恥ずかしかったですが、いつもありがとう、と言いました。料理を食べているときもおいしいと少し大げさにいったりもしました。そうしたら母親が笑顔になってくれる機会が増えました。
それに伴い家族での会話も増え、気づけば自分が笑顔になっている機会もふえていました。ある時家族に言われました。最近笑っている機会が増えたね、と言われました。落ち込んでばかりいた自分ですが、現状が少しずつ良くなっているのかもしれないと前向きになりました。
無気力で、何をする気も起きなかった自分ですが、今では家事を手伝ったりできるようになってきました。掃除する機会も増え、そのおかげか、ジュースやおいしい食べ物を買ってもらえる機会が増えました。感謝することから始まり笑顔、笑いが生まれたのかなと思いました。
くりようかんコメント
私は20代後半のときに小林正観さんの本に出会いました。一人でいるときに「ありがとう」を繰り返し言い始め、1~2年後、親に「ありがとう」を直接言うことができました。それくらい私にとって他人に直接「ありがとう」を言うことは大変でしたが、文字通り「大きな変化」がそのときに起こったと思います。