小林正観さん「そわか」実践報告集⑪「ありがとう」は相手の人格も変えてしまう
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最終更新日:2022/08/23
小林正観さん「そわか」実践報告集
息子が中学校不登校になり、日中は登校できずにいたため、放課後や夜に週に1~2度先生に会いに中学校へ親子で学校へ行っていました。そこでは、日頃家でどう過ごしているかや、学校からの連絡事項を聞いたりし、担任の先生との交流をしていました。
中2の担任になってくださった先生は若い女性で、なんでもはっきりものを言う方でした。最初は、対応が非常に冷たく、とても面倒くさそうにされてる態度で、息子が落ち込んでいたり自分を責めたりする様子を見ると、悲しさと、怒りが私に湧いてきて、先生のことが大嫌いになっていました。
ですが、私がそんなにも先生を嫌うと子供にもいい影響はないと思ったので、担任の先生に対する私の気持ちをまずは変えていこうと思いました。(他人を変えたければ自分から変わろうという言葉をよくきいていたので)。
ここで小林正観先生の「ありがとうの神様」の本に出会い、毎朝10分間「○○先生ありがとう」と言い続けました。すると、ほんとに自分の先生に対する気持ちが変わり、「こうやって忙しい中、時間を作ってくださってるだけでもありがたい」と自然に思えるようになりました。すると、先生側も温かい気持ちで私たちに接してくださったり、守ってくださったりする感覚が、会う度に増していきました。
そして中2最後の終業式。息子は中2で初めて登校することができ、これだけでも嬉しい事なんですが、担任の先生からお電話があり「最後にクラスみんな揃いました。本当に嬉しいです。お母さんありがとうございます。」と、喜びの電話と共に、私に「ありがとうございました」と何度も言ってくださいました。あとあと聞いた話なのですが、先生は職員室でもクラスでも嬉しくて泣いていたようです。私は「ありがとう」と言うようになってから先生の事が大好きになっていました。この言葉は奇跡を起こしてくれる言葉だと体験を通して実感しました。
くりようかんコメント
そうですよね。自分以外の人を変えようとするのは大変、というより無理ですよね。だったらそんなこと考えなくてもいいから「ありがとう」を言う。すると自分も周囲も変わるかもしれない。ただ「変わらなくてもいい」と執着しないことがポイントです。