小林正観さんからこう聞いた第五章④神の見分け方
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最終更新日:2022/08/23
小林正観さんからこう聞いた
あるとき正観さんは、経営者をやっている友人Aさんからある人物を紹介されました。そのときの状況として、「その人物の周囲にいる人たちが暗い顔をしていた」「会ったのはその人物の講演会の直前だったが、普通の恰好をしていたのに、講演会にはローブのようなものをまとって登場した」という話を私たちにしてくれました。「神って、いかにも神さまですという恰好はしていないんですよ。この人物が神とつながっているような方なら、それらしい恰好をわざわざするわけがないんです」。そして、ある人物を見るときには、その周囲にいる人たちを見るように正観さんは教えてくれました。その方たちが楽しそうにしているのか、暗い様子でいるのかが、その人物をはかるのにとても参考になります。そして、その人物は、東京ドームにサイババをよぶ、という話をしていたそうです。正観さんはたまたま東京ドームの幹部に友人がいたため、確認したそうですが、まったくそんな予定は入っていなかったそうです。正観さんは友人のAさんに言いました。「一週間後にあの方から連絡があって投資話を持ちかけられますよ」と。実際に、フリーエネルギーの装置を開発したので一億円投資をしてほしい、という話があったそうです。
私の場合はまず名前をネットで検索します。それを鵜呑みにすることはないのですが、実際に詐欺被害にあった方などがツイッターに書き込みをしていることもあるので、冷静になることができます。そしてその人物がすごい経歴の持ち主だと、実際にそこに問い合わせをしたりします。たとえば「株式会社〇〇顧問」という経歴があれば、その会社のホームページの問い合わせフォームを使って質問をするという誰でもできることをします。そもそも私の直感で「この人物は何かおかしい」と感じた場合に問い合わせをするのですが、100パーセントの確率で「〇〇という人物は当社とは一切関係ない」という答えが返ってきます。「天皇家とつながりがあった」というケースもありましたが、さすがにそれは確認は不可能でしたが。
おそらく、経歴をみてその人物を信用してしまう方は、「そんな嘘を付けるわけがない。そんな有名な人物や会社名、まして天皇家とつながりがあるなんて嘘を付いたらとんでもないことになる。だからそれは本当のことなんだ」と。ただ、そういった会社に問い合わせると、情報提供ということで感謝されるのですが、「社内で共有します」という返答はあるものの、大々的にその人物を訴えるという行動に出るわけではないようです。「相手にするほどのことではない」と判断されるのかもしれません。それがまた、その人物の経歴に信ぴょう性を与えてしまうのかもしれません。「反論がないということは本当だ」と。
私は児童福祉の仕事をする中でいろいろな子どもたちと会ってきましたが、ある一定数のパーセンテージで「嘘を付くことに動揺がない。嘘がばれることにも動揺がない」という人はいます。まったく動揺がないので見抜くのは難しいし、立場上「子どもを信じたい」というバイアスが働くのでまず信じます。信じたからと言って被害があることはありませんし、一年も経過すると何かしら辻褄が合わないことは出てきます。ただ、その子が嘘が金になるということを学習しないことを祈るばかりです。正観さんは、おかげさまから情報があると、一年は温存するか友人知人100人に確認しないと公表はしなかったそうです。私は精神世界にもスピリチュアルにも興味がありますが、正観さんの実証的な姿勢は見習っています。
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