小林正観さんからこう聞いた第三章⑩家族のエロス
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最終更新日:2022/08/23
小林正観さんからこう聞いた
正観さんから教わった子育ては「受け入れる」ということ。「あなたはあなたのままでいい」と親が子どもを受け入れれば何も問題はないという話です。私は正観さんの会社SKPを退職した後、児童福祉の仕事で子どもと関わることになりましたが、正観さんからこのことを学んでいたので全く不安はありませんでした。自分が何を大事にすべきかということがはっきりわかっていたからです。現在の仕事でお世話になっている評論家の芹沢俊介さんという方がいます。芹沢さんは著書の中で「家族のエロス」という言葉を使っています。これは、家族の「受けとめる力」のことです。
私にとっては、正観さんの「受け入れる」という言葉と芹沢さんの「家族のエロス=受けとめる力」という言葉が子どもたちとの関わりの基本となっています。この「エロス」という言葉が醸し出す不思議な雰囲気が私は好きです。そこには体罰はもちろんのこと、子どもを怒鳴ったりという行動が入る余地はありません。「受け入れる」と聞いて、「子どもがやる事を何でも許せばいいのか」と勘違いする方もいるようですが、「自分の家族にエロスはあるのか」というのもひとつの問いかけになるかもしれません。
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