小林正観さんからこう聞いた第四章⑧仏性
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最終更新日:2021/06/14
小林正観さんからこう聞いた
正観さんが著書「心に響いた 珠玉の言葉」で釈迦の「一切衆生悉有仏性(いっさいしゅじょうしつうぶっしょう)」という言葉をとりあげています。実は正観さんがこの言葉をとりあげようと思ったきっかけは赤城正観荘の茶話会での私の話なのです。ご本人に確認はしていないので、たぶんですが。私が高校三年生のときの話です。受験勉強をしていて私はトイレに行きたくなりました。両親が居間でテレビを見ていたのですが、その番組は釈迦をとりあげており、「すべてのものが美しく見える」という言葉だけが聞こえてきました。その頃の私は特に釈迦に興味があったわけではありません。ただ、その言葉は釈迦が悟ったときに言ったものであるということがなぜかすぐにわかり、その後もずっと私の頭に残っていました。正観さんはこの話を黙って聞いていましたが、その後、「釈迦のあの言葉は何でしたっけ?」といろいろなところで聞いて回って辿りついたのが、この「一切衆生悉有仏性」です。
「受け入れる」。実践を続けているうちに自分の周囲に「問題」が見えるようになってきます。ただ、釈迦はそうではなかった。ですので、「問題に見えるうちは自分はまだまだだなあ」と謙虚になれます。そうすれば、「あなたはもう十分実践をして人格が高まった」という声は耳に入らなくなります。落とし穴に落ちずにすみます。
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