社長から教わった社会人の品格⑰
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社長から教わった社会人の品格
社長が経営する会社で特筆すべきこと、それは、給料の締め日と支払い日が同じだったことです。どこを探しても他にそんな会社はないと思います。
社長がそういう方針をとっていたのは、お金とは流れるもの、という考え方にもとづいていました。通貨とは通過するもの。ですから私の都合でその流れをせき止めてはいけない、お金はスムーズに流すことなのです。
仕事をしていると何かにつけてお金の支払いがあります。私は仕事で会計担当をしているのでお金を支払いに行くことがよくあります。そんな時はできるだけ早く支払うということを心がけています。もちろん支払い期日を守れば何ら問題はありません。どうして雨の中をわざわざ支払いに行くのか、明日でもいいじゃないかと言われることもあります。
こちらが支払う先の相手はお金に困っている状態かもしれない。相手の事情はわからないのです。だったら、こちらがせき止めないでできるだけ早く支払ってあげること。自分の知らないところで喜ばれているかもしれません。現に、私は社長の会社に勤め始めた最初の月、まったく貯金もありませんでしたからとても助かりました。
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