社長から教わった社会人の品格⑱

公開日: : 最終更新日:2020/08/26 社長から教わった社会人の品格


 社長は、出版社から本の執筆を頼まれたり、イベントを主催する人たちから講演会やイベントを頼まれたり、商売をする人たちから商品のデザインを頼まれたりと、頼まれ事で仕事が成り立っている方でした。ご本人も、「仕事というのは頼まれてなんぼ」とおっしゃっていました。自らその言葉どおりの人生を歩んでいたわけです。




 私は、20代後半でその話を聞いて納得はしたものの、別に誰かが私に仕事を頼んでくれるわけではありません。いきなり、本を出版しませんかなんて頼まれ事が来るはずはありませんよね。




 ですから、最初は頼まれもしないのにやるしかないのです。何をやるかというと、喜ばれる事、です。喜ばれることを積み重ねて頼まれるようになるかもしれないと思ったのです。




 私がまず始めたのはゴミ拾いやトイレ掃除です。トイレ掃除は自分の家だけではなく公園やトイレ、デパートで自分が使った後は必ずきれいに掃除して出るということを今でもやっています。




 現在、頼まれごととして、社長の関する記事(このブログで書いているようなことです)を提供したり、社長の著書の翻訳もしました。




 お金のことが気になるかとも思いますが、社長の教えでは「頼まれごと3回に1回は有料で頼まれる」とのことです。ただし、重要なのは、有料だから一生懸命やるけど無料ならやらない、金額の多少よってやる気を出したり出さなかったり、という差別をしないことです。




 社長は本を書けば売れるし、講演会を次々と頼まれるし、単純に「うらやましい生き方」をしていました。もちろんご本人に言わせると「もし私の代わりをやれと言われたらすぐに嫌になると思いますよ」とおっしゃっていましたが。




 とにかく、そういう社長に「頼まれごとで生きる」と言われると、自分の人生を振り返って虚しくなる、そういう経験をしたこともあります。




「そう思う自分も受け入れる」ということを今はしているだけですが、人生という劇を演じていると思えば楽になれるかもしれません。




 やりたい仕事ができず、輝いて生きている他人をうらやむ。そういう動き、セリフ、マインドもすべてシナリオで自分はそれを演じているだけ。そう考えると、虚しさも含め、次はどんなシーンが訪れるか楽しみになってきませんか。




 




 

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