イップスを嗤(わら)うな!私もイップスだった

公開日: : コラム

現在、私は児童福祉の職員をしながら野球チームにも
所属しています。野球に情熱をもやす私のことが
同僚には理解しがたいのは当たり前で、まあそんな
ものでしょう。

私が普通に野球ができることに幸せを感じているのは
中学のときに私が

イップス

になったことが理由でしょう。イップスについては調べていただきたいのですが、
簡単に言うと

ボールが投げられなくなる

のです。

今、キャッチボールをしていて相手の大体胸のあたりに投げることができるのは
当たり前です。たまに、腰より下に投げて「すいません」くらいです。
ところが、イップスのときの私は、もっともひどいときで

2つ隣の人に投げていた

のです。正面のキャッチボールの相手に投げているつもりでも
ボールは2つ隣の人に行ってしまうのです。信じられないですよね。

それは、もっともひどいときの話ですが、一番つらかったのが、
イップスを直そうとコーチやメンバーがいろいろアドバイスを
くれたのですが、逆に私のフォームはどんどんくずれていったようで、
練習試合のときに相手チームが私が投げるたびに大笑い。
これが一番つらかったです。

結局、中学時代に治ることはなく、高校に進んだ私は、野球はもちろんのこと
スポーツをすることがこわくなってしまい、写真部に入りました。
大学でも球技ではなく空手をやりました。

それから10年以上が経ち野球をやることになりましたが、イップスは
さすがに治っていました。一応、気にはなるので、壁に向かってボールを
投げるところをスマホで撮影し、フォームがおかしくないことを確認しながら
練習を積み重ねました。

イップスはメンタルヘルスに関わる問題だそうです。メンタルが弱って
それが何かしらの身体症状に出ている方を嗤う人はいないはずです。

だったら、イップスを嗤うのはやめましょう。本人にとってはそれが一番つらいのですから。


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