性教育のススメ!厚労省が発行する冊子「ゴムを使う100の方法」

公開日: : 最終更新日:2019/07/18 コラム

6月1日から「HIV検査普及週間」が始まりました。といっても関係者以外で知っている方はまずいないと思いますが。児童福祉にいる私ですら知らなかった、こういう情報は入ってこないようです。
なぜ私がこの記事を知っているかというと、個人的に「性教育」に興味があるからです。児童福祉では性教育がさかんに行われているようなイメージがあるかもしれませんが、実際にはほとんど行われることはありません。理由はおそらく、

・大人でやりたがる人がいない
・性虐待を受けた子どもがいる

「大人でやりたがる人がいない」というのは、公で性について語ることがタブーとされている日本においてはリスクが高いということ。たとえば、男性職員である私が女の子に「避妊」の話をするとする。その女の子が「不快になった」とうったえたら私が「性虐待」として非難されるのではないか、そんなことが頭をよぎってしまうのです。もちろん、私が今、性教育に興味を持っているのは、その足枷から解放されたいという願望もあるからですが。

「性虐待を受けた子どもがいる」というのは、そんな子どもにとって性に関する話はフラッシュバック(過去の虐待を再体験してしまう)を起こすリスクがあると考えられるということです。

さて、今回、厚生労働省が発行したリーフレットは、女性の立場で「男性にコンドームを付けてもらう」という方法について書かれたものです。実際に女性にアンケートをとった結果をもとにして作られたものだそうです。

興味がある方はこちらからダウンロードをすることができます。

「ゴムを使う100の方法」HIV予防へ女性向け冊子 朝日新聞DIGITAL

これを読んでいてひとりの男として驚いたのが、「コンドームを付けたがらない男性がいるのか」ということ。いることは当然としても、厚生労働省がこのような啓発をしなければいけないくらいのパイで存在しているということです。

今回はHIV予防に関する話ですが、コンドームを付けなければ妊娠の可能性が飛躍的に高まるのは当たり前。男性の側だって女性が妊娠をすれば穏やかではないでしょう。

まあ、児童福祉に身をおいていると10代の女の子の妊娠を経験することは多々あります。その女の子がいわゆる軽度知的発達障害だったり、自暴自棄に陥っていたり、特殊なケースにおいて起きることだとばかり思っていました。大概、そんな子たちにすり寄ってくる男というのはろくでもないので性教育をするかしないかの問題ではないとは思うのですが。

いわゆる普通のカップルにおいても、避妊というのは当たり前ではない、つまり性教育が必要なことである、という結論になります。

最後まで読んでくださりありがとうございます。







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