こんな話ができると子どもが数学を好きになるかも

公開日: : 楽問(がくもん)のすすめ

日本の小学生に「数学(算数)は好きか?」という質問をすると、「はい」と答えるのは2割くらいだそうです。私は小学生ではないのですがその2割の側の人間です。大人になった現在でも数学の勉強を続けています。私が「数学が好き」と言うとき、それはイコール「考えることが好き」という意味なのです。

さて、私はどういう風に勉強をしているのか?今、微分をやりなおしているところなのでそれを例にとってみます。もちろん私がやっているのは試験勉強ではありません。言うなれば「数学の世界をいかに体感するか」です。

Y⁼X

を微分すると

Y’⁼1

になります。

これは公式を覚えれば誰でも計算できます。ただ、それだけでは面白くないので、これが何を表しているのかを考えるのです。子どもとそんな話ができれば楽しいですね。テストが何点だ、偏差値がいくらだ、そういう話とはまったく違います。

まず「Y⁼X」が何を表しているかをイメージします。これは簡単で、「YとXが同じ」という意味ですね。「Yが1ならXも1、Yが100ならXも100」です。それを座標(縦軸がY、横軸がX)で表すと、「/」な直線になります。

「微分」とは何か?それは直線(式によっては曲線)の傾きを表す関数を求めることなのです。「/」の傾きは「1」、「YとXが同じ」場合の傾きは「1」となります。

ややこしくなってきましたか?これは「このように考えなければいけない」ということではありません。考えることそのものに意味があり楽しいのですから。

続けます。

Y⁼X

を微分すると「1」でした。これが

Y⁼X+2

だろうと

Y⁼X-1000

であろうと、その微分は「1」であることがわかりますか?もちろん公式に当てはめればそうなりますが、グラフからそれをイメージします。

Y⁼X

に何かを足したり引いたりすると、グラフの中の「/」は移動します。移動はしますがその形が変わるわけではありません。ですからその傾きは常に「1」、どんな数字を足そうが引こうが「1」なのです。

これが「かける」「割る」となると事情が変わりますがこのくらいにしておきます。考えることはいくらでも続きます。

ちなみに私はこの数分間「数学の世界を体感」することができました。「Y⁼X」や「/」というグラフ、そしてその関係性に集中することができとても心地いいです。

なぜ数学が好きか、ということをなんとか説明してみましたがいかがでしょうか?

最後まで読んでくださりありがとうございます。





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