性虐待の加害者にはなぜ理解も反省もないのか?
公開日:
:
最終更新日:2017/01/28
コラム
こんなニュースがありました。
http://www.kyoto-np.co.jp/politics/article/20161201000173
性虐待のニュースです。私はこの記事の中の、
「坪井裁判長は、男の弁解などに「犯行の重大性を真摯に理解し反省しているとはとうてい認められない」と述べた」
という部分が気になりました。私は過去にこのような被害を受けた女の子と関わったことがあるからです。彼女の義理の父も実刑判決を受けました。そして、この記事の男と同じように自分が犯したことの重大性を理解していないし反省もしていない、そのように関係者から聞きました。彼の言い分は
恋人関係だった
です。これを聞いた私も含め開いた口がふさがらなくなりましたが、彼女が小学生のときから常習的に犯行に及んでおり、彼女は自分が何をされているのかもよくわからず、一方的に「正常な関係」と本気で捉えていたのでしょうか。
一方で、彼女にも自分が被害者という意識がとぼしいのです。自分がやられていることの意味がわからない年齢だったことが理由でしょうが、それでも友人たちに話したときに「おかしい」と指摘され、身内に話して義理の父親の逮捕にいたったのです。
彼女と話していると、ときどき父親との思い出を楽しそうに語ることがあります。それが、まさに性虐待という犯罪の罪深さを如実に表しているのかもしれません。