東国原さんが中学時代に留置場?未成年なのに・・・
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コラム
東国原英夫さん
私にとっては「そのまんま東」という名前のほうが親しみがあります。その東さんが「メレンゲの気持ち」に出演をし、芸人を目指していた中学生の時のエピソードを語りました。
その中に「留置場に入れられた」という話が出てきましたが、
中学生が留置場?
と驚き。
東さんが中学生の頃の話ですから、今から3、40年前でしょうか。私は現在、児童福祉の仕事をしており過去に警察官だったこともあります。あくまで現代の感覚ですが驚きです。
東さんの話をまとめておきますと、吉本興業の坂田利夫さん、「アホの坂田」として相当な人気がありましたが、そこに弟子入りの志願をするために家出をしました。ところが途中で警察に保護され留置場に入れられます。そこで出会ったおじさんに「俺は家を飛び出してこうなった。お前は学校くらいは出ておけ」と諭され改心したそうです。
児童養護の仕事で何度か経験がありますが、未成年の家出に対しては警察は熱心に動いてくれます。補導されるのは夜が多いのでほとんどの場合は家に連絡がいくわけです(事情によっては警察は児童相談所に連絡をします)。
東さんの場合は、親が迎えに来るまでの間、留置場に入れられたということですね。一晩、警察署で過ごす場合には「保護室」というものがあるはずです。留置場はあくまで「逮捕者」が入る場所。保護された人、まして未成年と一緒に入れられるということはありません。ただ、東さんにとってはそれがある意味人生の分岐点になったわけですが。
ちなみに、「留置場」と「拘置所」と「刑務所」の違いは、逮捕をされるとまず「留置場」に入れられます。そこで釈放されずに裁判という流れになると送検(警察から検察主導にうつります)され「拘置所」に入れられます。そして裁判で有罪になり懲役の実刑がくだされると「刑務所」に入ります。
ある本で読んだのですが、アメリカには民間の刑務所があるそうです。民間ですから企業のように商売をするわけですよね。どうするかというと、服役囚に家具や電化製品をつくらせてそれを販売するのです。人件費はほぼタダですから安く売ることができるので消費者にとってはありがたいがフェアな商売ではない、そんな状況だそうですよ。