親は知っておくべき あなたの子どもがうつ病と診断されるかも
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コラム
あなたのお子さんはうつ病です
そんなことを突然言われれば、どんな親だって動揺するでしょう。そして、何の勉強もしたことがなければ完全に思考停止になるのも無理はありません。
不安をまき散らしてしまいましたが、この分野で衝撃的な情報を得てしまったので、一気にこの記事を書き上げました。
私は児童福祉で働いていますが、かつてある精神科医の方に「精神病って何ですか?」という質問をしたことがあります。その答えは「精神病だと思えば精神病」。私はそのとき「これは誠実な答えだ」と、そう思ったんです。
「発達障害」に関しては、就学前検診で実に8%から10%の子どもが「軽度発達障害です」と診断されるそうです(厚生労働省のホームページで確認しました)。ですから「あなたのお子さんは発達障害です」と言われる可能性は誰でも覚悟しておいたほうがいいのです。
「うつ病」「発達障害」と言ったって、この宇宙に絶対的に正しいそれらの基準などあるはずもないのです。だから、あいまいな答え方をするほうが誠実、と思ったわけです。
ところが、医者や心理士としての威厳から断言してくる方もいらっしゃいますし、精神や心理というジャンルは、なぜか本職ではない人たちにも「発達障害」「自閉症」などと平気で口にし判断をする方がいらっしゃり、それを取り締まる法律もありません。
「ADHD」と診断され、特に医者でも心理士でもない私の同僚からも「ADHD」と言われ、自分でも「ADHD」と言い出す10代の女の子。私は彼女に「100%正しい診断は存在しない」「〇〇さん(同僚)は医者でもなんでもないから判断する権利はない」と伝えたことがあります。
福祉の現場の雰囲気みたいなものを伝えておきますが、心理や精神について勉強をすると必ず診断をしたがる人がいます。厄介なのは、そういう人が「〇〇さんは発達障害だと思う」と言ってしまうと、絶対それが正しいことを証明できないように、絶対に間違っているということも周囲は言えないわけです。
対策としては
親が勉強をするしかない
というのが私の結論で、そうすれば思考停止になることは避けることができます。私は医者や教師とケンカをすることをすすめているわけではありません。どれだけ勉強をしても専門家の知識にはかなわないでしょう。ただ、子どもの親である、ということで対等になることができます。「知識+親であること」で対等な立場でいられるのですね。
私がチェックしているCCHRという団体があります。そこのフェイスブックの記事で、
日本うつ病総会
に関するものがありました。「衝撃的なニュース」とはこのことです。
この記事を書いた方も指摘しているように、講演者の中には児童や学齢前、つまり5歳以下の子どものうつ病に言及している精神科医もいるのです。
この学会、共催は製薬会社です。薬については次回の記事で書きたいと思います。
ここで言えることは親には拒否をする権利があるということです。ただ、教師や医者、誰が何人目の前にいようとも拒否することができるかどうか、やはり今から勉強をしておくといいですね。
最後まで読んでくださりありがとうございます。