おかげさまを意識すると人生が面白くなる④自我の考え
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最終更新日:2022/01/13
おかげさまを意識すると人生が面白くなる
私は児童福祉の世界に身を置いていますが、一般的な話としてこういう世界は子どもの数がいないと事業として成り立たなくなってしまいます。経営の危機に陥ってしまうわけです。すると業界として、同じ種類の事業所が増えれば増えるほど不安になるわけです。コンビニエンスストアで考えると分かりやすいかもしれません。駅前に一件しかなかったところに新しくコンビニができることになった。「売り上げが半分になるのではないか」とオーナーは不安になったりするわけです。
これが「自我」が考えることだという話なのです。「自我+おかげさま=100」という方程式があります。自我でひたすら考えても、その先におかげさまからの情報はありません。私の場合は直観ですが、ふと閃きのような感覚でやってきます。そのときは自我は引っ込んでおり不安もなくリラックス状態です。
この件については、「物を売るのではなく人と人のつながりを作ること」という正観さんの言葉が私の頭の中に入ってきました。「うたしショップ」は正観さんの著書やグッズを販売する専門店ですが、正観さんがあるショップさんに「うたしショップは儲けるために作ったのではありません。人と人のつながりを作るためです」とおっしゃっていました。
とはいえ、人と人のつながりができても商売が成り立たず借金がかさんでいくような状況では正観さんの究極の損得勘定とはいえません。人と人のつながりを作ることは、今目の前の人や物や事を大切にするということとほとんどイコールだと思いますが、そうすれば経済的にも成り立つということを正観さんは人生で示されました。私自身は商売もしていませんし事業主でもありません。これから実験して証明したいと思っていますが、塾の講師をしていたときそこの代表の方が「どうやって儲けようとか考えてない。一つひとつのことを大切にしていれば売り上げはついてくる」とおっしゃっていました。こういう一言に出会えること自体も人と人のつながりです。