社長から教わった社会人の品格㊱
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社長から教わった社会人の品格
パノプティコンという概念があります。ハリウッド映画などで見る刑務所のイメージ。円形の刑務所の真ん中に塔がたっています。そこにはライフルを構えた看守がいます。看守の側からは囚人たちが見えるのですが囚人たちからは看守の姿は見えません。つまり、囚人たちにとっては、看守はいるかもしれないしいないかもしれない。
するとどうなるか。囚人はいつも看守に見られているかのように行動するようになるのです。
さて、自分に置き換えてみます。仕事で誰かに見られている、もしくは見られているかもしれない時と、そうではない時で勤務態度が変わってはいないでしょうか。昔、フランチャイズのピザ屋で働いていたときには、店内にカメラがありまさにパノプティコンそのままの状況でした。やはり常に緊張感がありました。
今の職場はそういうところではないので、誰にも見られていないときには怠け心が出てしまう。これは私自身にも当てはまるところです。
ここで言いたいのは、見られていようが見られていまいが常に緊張感をもって仕事をしましょうということではありません。私自身ができていないので。
自分自身、仕事ができると思っている人や自分に厳しい人ほど周囲に対しても厳しくなりがちです。ただ、自分がそういられるのもバイオパワーが働いているだけだと思えば、自分も弱い存在でああることに気が付くことができ、周囲にも寛容になることができるのではないでしょうか。
いや、私は人が見ていようがいまいが変わらないという方もいるかもしれません。そんな境地にある方はすでに周囲にも寛容でいられるような人格が備わっているのでしょう。
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