数学をどう子どもに伝えるか!文章を文字式であらわす
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楽問(がくもん)のすすめ
中学校数学。自分で解くのは簡単でも子どもに理解してもらうことが難しい。
まあ、それであれこれ考えることが伝える面白さでもあるのですが。
こんな問題
つまようじで四角形を作ります。四角形をひとつ作るのに必要な
つまようじは4本ですよね。
え?そこがわからない
□
図形の挿入が苦手なのでこのくらいしかできませんが、四角形は線が4本でできていますよね。
だから必要なつまようじは4本なんです。
ここにつまようじをくっつけていって四角形を増やしていきます。
□□
こうやって並べるのではなくて、漢字の
日
これを横にしたのが四角形ふたつ。
漢字の
目
これを横にしたのが四角形みっつ、そのように考えてこれを
よっつ、いつつ、むっつ・・・
と増やしていくのです。そして四角形が
nつ
のときのつまようじの数をnで表してください、というのが問題なんです。どう考えましょう。
教科書通りに教えると、まず次のような表を作ります。これは実際に四角形を書いていって調べます。
四角形 つまようじの数
1 4
2 7
3 10
4 13
・ ・
・ ・
・ ・
n ?
文字式を作るときに注目する点は
最初の数
と
どのように変化するか
です。
今回の場合、
最初の数-4
どのように変化するか―3ずつ増える
です。
これをそのまま式にすると、
四角形
1 4
2 4+3
3 4+3+3
4 4+3+3+3
・ ・
・ ・
・ ・
となります。これを書き換えると
四角形
1 4
2 4+3×1
3 4+3×2
4 4+3×3
四角形がnのときを考えると、3×〇の〇のかずは四角形の数よりも常に1小さい数になっています。だから「n-1」と表すことができます。
よって、答えは
4+3(n-1)(本)
となります。
この問題自体は基本中の基本。それでもこれだけの量の説明になるのです。子どもはあくびをしています。
ではどうするか?次の記事にゆずります。