ホメるよりも感謝!?子どもの自尊感情を育てるには
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コラム
私が購読している「不登校新聞」。子どもが不登校ではなくとも子育てのヒントが満載の新聞です。興味がある方はコチラ。
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10年以上前になりますか。私が人間の心や生き方について学び始めたときに、ひとつの教育論として「わるいところを直すよりもいいところを伸ばす」「叱るのではなく褒めてのばす」なんてことが言われていて私にとっては新鮮でした。
それは、私が「わるいところを指摘され」「叱られて」育ったからでしょう。
そういうことを学んで、私もあらゆる場面で「いいところを伸ばす」ということを自分についても他人についてもやってきました。
ところが、子育て関してはこの「いいところを伸ばす」や「ホメる」というのがどうもしっくりこないんですね。現在6歳になる私の娘相手なんですが、何かが違う。
不登校新聞の記事で、発達心理学者の浜田寿美男(はまだすみお)さんが「『ほめる』より『喜ぶ』」ということを言っているのを読んでいて、どうも私の違和感はこのところにあるのかなということに気が付きました。
浜田さんは、「ほめるという行為はどうしても『上から目線』にしかならないんです」とおっしゃいます。
6歳の娘が算数をやっていて、「3+5=8」と答えたときに「すごいね」とホメる。私はやはり違和感を感じます。対等な感じがしないんですね。
私はあくまで娘とも対等な立場で歩んで行きたいと思っているんです。
では「ホメる」ではなく何かというと「感謝」「笑う」なんですね。
浜田さんは「喜ぶこと」と仰っていて、その中に「感謝」も含めています。
娘はいろいろと自分でやりますので本当に助かることがあります。そういうときは「ありがとう」と伝えること。
「笑う」については、娘はよく自分が面白いと思う動画を私にも見せようとします。中には本当に面白い動画がありますので笑う。すると娘は満足します。
「自尊感情」なんて難しい言葉を使うと、それを育てるには何か難しい方法があるような気がしますが、「感謝」「笑う」これだけのことのようです。