香山リカ著書「悲しむのは、悪いことじゃない」から 疲れるのは共感疲労かも?

公開日: : コラム

家でも仕事でも子どもに関わる


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そんな毎日を送っています。

児童福祉の仕事で、先日ある勉強会が立ち上がりました。テーマをみんなで考えようということで、私は

職員の心がこのようになりがち

足成デート

これを学んでいったらどうか、ということを提案しました。「重要だよね」と言ってくださったベテランの職員もいらっしゃたし、早速、職員が“燃え尽きて”すぐに辞めてしまう、そういう実例の話をしてくれた方もいました。

そういった事情で最近いろいろ情報集めをしているのですが、子育て、つまり親としても知っておいたほうがいいことがたくさん見つかりました。

ただ、これはあくまで情報です。「このようになりがち」とは言いましたが、それが「いけない」とは一言も言っていません。

それが子どもに迷惑をかけるのならばいけない、そのように考えることができるでしょう。



全能感とは?


このテーマ「職員の心がこのようになりがち」は、私が最初に言い出したことではなく、研修でも触れられたりすることです。ただ、私にとってはそこをもっと全面に打ち出してもいいような、そのくらいの話なのです。

たとえば、研修で習った「全能感」という言葉があります。

児童福祉の世界では「この子は私にだけは本音で話してくれる」と思い、周囲にもそのように話す職員がけっこういます。

そのように語る職員の表情はたいがい恍惚(こうこつ)としています。

本来は職員同士、「あぶないよ」と言い合うべきなのでしょうが、これはベテランの職員(5年から10年くらい)にけっこう多く「言いにくい」という実情もあります。

本人がこの「全能感」を感じているだけなら特に問題はないといえますし、体感がベースだけに周囲が何を言ってもおそらく耳には入らないでしょう。

この「全能感」が問題となるのは、そこから覚めてしまうときなのです。自分の「無能」を突きつけられたとき、素直に反省すればそれですむのですが、「怒り」が当の子どもに向かってしまうことがあるのです。



共感疲労とは?


「悲しむのは、悪いことじゃない」(香山リカ著 筑摩書房)という本を見つけました。


悲しむのは、悪いことじゃない [ 香山リカ ]

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価格:1,512円(税込、送料込)


「共感疲労」という言葉を初めて知りました。言葉は初めてなのですが、その内容はすでに何度か学んだことです。

「共感疲労」とは

困難な状況にある人に共感しすぎて、自分自身の心がダメージを受けたり、エネルギーがすり減っていろいろな症状を呈したりすることを指す


です。

私のテーマは、あくまで「子どもに迷惑をかけていないか」です。「この子のためにいろいろとやってあげたい」と自分を鞭打つようになるわけですが、実際に子どものためにできることなんてないのです。それでもやろうとする、子どもにとって、ありがたいものではないしょう。

児童福祉で出会う子どもは困難な状況を抱えています。

子どもを救う力が自分にあるのか?

と問われると私の答えは「ノー」ですし、ほとんどの職員がそのように答えると思います。ところが、それでも「自分はじゅうぶんにやっていないのではないか」と、頭の中がその子どものことで一杯になる、そうしてエネルギーがすり減ってしまうようです。














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