社長から教わった社会人の品格㊸
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社長から教わった社会人の品格
「淡々」という言葉はとても奥深い言葉です。社長から教わった「淡々と生きる」とはどういうことか、もう10年くらい考えています。
「淡」という文字は「さんずい」と「炎」から成り立ちます。さんずいは水を表しますから、水と炎です。
私はさいきん、炎は「煩悩」、水は「それに気が付く意識」ではないかということに気が付きました。
仕事でも家庭でも、人生ではいろいろと頭を煩わされることがあります。ほとそのあなたを煩わす何かが炎。頭の中で炎が燃えている状態です。
あるとき、とてもリラックスできている瞬間、その炎を遠くから眺めている自分がいることに気が付いた経験はありませんか。たとえば、花火を見に行ったとき、さっきまで仕事や家庭のことで頭が一杯だったのに、花火を美しいと感じた瞬間に、それが遠のいている・・・、遠くに行き過ぎて消え去っている。それが水です。
社長は常に本の締め切りを抱えながら、ほとんど毎日講演会をこなしていました。睡眠時間は一日2、3時間でした。常人だったら気が狂ってしまうかもしれない忙しさでした。
ただ、社長は淡々と生きていました。その燃える忙しさを眺めている水のような自分がいたのかもしれません。
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