社長から教わった社会人の品格㉞

公開日: : 最終更新日:2020/08/26 社長から教わった社会人の品格


 20代の頃、もう15年くらい前の話ですが、友人に連れられてとあるレストランに行きました。その友人にとっては行きつけのレストランで、総支配人が挨拶をしに行きました。




 当時は不況と言われる時代。そのレストランも思うように客が入らず苦しい状況でした。景気がよかった頃はネクタイを着用していない客は入店を断っていたとか。それでも連日満席状態だったそうです。




 そのとき私はジーンズにTシャツという恰好でしたから、景気のいい時代だったら入店を断られていたのでしょう。実際には、私に対しても丁寧に接客をしてくれました。




 私は疑問をもちました。だったら、どうして景気のいいときからそのようにしなかったのでしょうか。つまり、どうして景気がいいときに服装で差別などしたのでしょうか。




 景気がいいとかわるいに関係なく、ネクタイを着用していない客を断っているのならば、それはそのレストランの方針なのでしょう。




 そうではなく、景気がいいならネクタイを着用していない客を断る、景気がわるくて客が少なければ服装に関わらず入店を認める。これは、状況に左右されているだけで、目の前のひとりひとりを大切にしているということにはなりません。




 この話は大きなことを教えてくれています。物事が上手くいかないときに謙虚になることは難しくありません。そうではなく、物事が上手くいっているときこそ、自分が周囲にどういう態度をとっているかに気を配る必要があります。




 しかし、それすらも「ただ起こる」こととして味わうことができます。調子がいいときにはつい周囲に当たってしまう自分、調子がよくないときには謙虚になれる自分、それをそのまま受け入れればいいのかもしれません。




 こういう話を知ってしまったがために、自分を抑えて周囲に言いたいことを我慢するようにならないほうがいいですね。

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