社長から教わった社会人の品格⑳
公開日:
:
社長から教わった社会人の品格
社長は、笑いや楽しむということを大切にされていました。よくダジャレを言っては周囲を笑わしていました。
私は野球を見るのが好きです。自分自身も小学生、中学生のときにやっていました。当時、今から30年以上前、練習中や試合中に笑うというのは考えられないことでした。ただ、今では、甲子園で選手はおろか監督でも笑ったりすることが当たり前の光景となりました。あまり誰も言わないことですが、この数十年で世の中が大きく変化した部分だと思います。険しい顔をして、厳しいことを言いながら物事に取り組むよりも、笑って楽しんだほうが上手くいくような、世の中がそういう流れになっているのかもしれません。
社長がそういう方でしたから、その周囲にいる人たちも真似してよくダジャレを言ったりしていました。
ただ社長は「私はTPOを大切にしています」いう話をしていました。例えば、相手が深刻な話をしているのに冗談やダジャレを言ったりはしません。楽しければいい、笑いがあればいいという話ではないのです。
私は芸人ではありません。ですから、私が言うジョークが面白いかどうか、受けたかどうかは関係ありません。ただ、仕事をしていて、ピリピリした空気ではどんな仕事をしても自分では今ひとつ、いい仕事ができた、とは思えません。楽しかったかどうか、笑いがあったかどうか、そこのところを自分では評価の対象にしています。