オリンピック型競技は残心に注目
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気と野球
空手の型競技。オリンピックの影響でテレビで国際大会が放送されるようになり少しずつ浸透してきたように思います。大学空手部時代、私は組手よりも型の方にのめりこみました。その後、太極拳などの中国武術にも興味を持ったりして、現在は、大好きな野球のピッチングフォームの構築にそれを取り入れています。それは他の記事を読んでいただければわかります。そして、それによってある型の“すごさ”に気が付きました。オリンピックで型競技を見るときはぜひ注目してもらいたいのですが、それは
残心
です。「ざんしん」と読みます。言葉だけだしておいて説明ができないというのは無責任ですが、選手が繰り出す技の直後、次の技にうつる間(ま)、そこに残心があるということは言えます。技と技の間、そして最後の技(「決め」といいます)を出した後の選手の雰囲気。
野球のピッチングでいえば、ボールを投げて右投げならば右足が地面について「ふ」と力が抜ける瞬間のまさに「心」です。実際に打者相手に投げるときは、打球が向かってくるかもしれないのですが、練習のとき、たとえば壁当てのときは投げた瞬間に“心が残らない”、まさに“気が散る”という状態になりがちです。
オリンピックでは一流の型選手の残心に注目です。
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