楽問!でんじろう先生の動く雲
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楽問(がくもん)のすすめ
「米村でんじろう先生 科学手品10」より。まずはこちらの動画をご覧ください。
そしてこの雲の写真をみつめてください。
いかがでしょうか?
渦巻の映像が小さいので上手くいかないかもしれませんが、できるだけ目を近づけたほうがいいようです。現物で試したところこんなことに気が付きました。
・渦巻を時計回りに回す→渦が向こうからこちらに迫ってくるように見える→雲は遠ざかっていくように見える
・渦巻を反時計回りに回す→渦がこちらから向こうに遠ざかるように見える→雲がこちらに向かってくるように見える
なぜこのようなことが起きるのか?
これは脳が「大きくなるものは近づいている」「小さくなるものは遠ざかっている」と錯覚をすることから起こります。渦巻が近づいてくることにより、脳が「ものが大きくなっている」と錯覚します。その状態で雲を見ると「雲が大きくなっているはず」と脳は錯覚します。しかし実際には写真ですから変化はしていません。ということは逆に小さくなっているように見える=遠ざかっているように見える。
少し違うかもしれませんが、こういう例を思い出しました。初めて私がパリに行った時のこと。シャンゼリゼ通りから凱旋門をみたとき「そんな遠くないな」と私は凱旋門に向かって歩き出しました。ところがなかなか着きません。「大きいものは近くにある」という錯覚から距離を見誤ってしまったのです。
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