少年コーチがみたプロ野球好プレー③
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コラム
マイナビオールスターゲーム2019。7月13日のゲームで甲子園は大雨でした。二回裏セリーグの攻撃。ノーアウト二塁です。ピッチャー高橋光成選手の球ははじかれレフト前ヒット。ショートの横をぬけたため、ショート源田選手はボールに目がいきました。サードの松田宣浩選手は二塁ランナーが三塁をまわりそうなところでレフトとキャッチャーの間に入り、レフトからボールをもらいます。ショートの源田選手は空いたサードにカバーに入ります。
少年野球で起こりがちなのは、まずレフトがどこに投げていいかわからず、「内野に返せ」「ショートもらって」などの声が飛び交いますますわからなくなることです。そのスキにランナーはホームを狙い、レフトはようやくサードかショートにボールを返します。ホームは間に合わず、そのスキにファーストランナーはセカンドを狙います。
「ベースを空けない」ということは基本のひとつです。上のケースで松田選手がすでにボールをもらっているので、サードランナーは身動きは取れない状態ですが、それでもベースに源田選手がカバーに入ることでプレッシャーを与えることができます。ベースが空いているとランナーはホームを狙うそぶりなどをして相手に揺さぶりをかけることができます。それでもし松田選手がボールを持ったままサードベースに走ったら、そのスキにファーストランナーはセカンドを狙うかもしれません。
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