なぜ瞑想で子育てが楽になるのか?
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コラム
こんなケース想像できますか?あなたは、自立できるかどうかの間際にいる子どもの保護者です。あなたは子どもの立場に立って考えることのできる方で、「早く働け」と子どもをせかすことはありません。むしろ「自分が一生養えばいい」という覚悟を決めているくらいです。
あるとき、子どもがアルバイトを始めます。週6日で一日8時間ですからほとんど正社員のような仕事です。仕事を始めて1ヶ月くらい経って、子どもが体調をくずし仕事を休むようになりました。
あなたは子どもの立場に立って考えますからそれほどのショックを受けるでもなく、何気なく子どもに「なんだったら仕事を辞めてしばらく休んだらどうだい?」と声をかけます。すると、子どもはキレます。
あなたは子どものプライドを傷付けてしまったんですね。あなたの言葉は「お前には働く力がない」というメッセージとして子どもに届いてしまいました。
これが、子どもの抱える「アンビヴァレンス」なんです。「両価性」とも言われます。「働くことへの不安」と「自分は自立できるというセルフイメージ」の間で揺れているのです。
その「揺れ」によってしばしば周囲の人間は“酔って”、気分を害してしまうのです。誰もわるくありませんね。
では、どうやってそこから楽になるか?「瞑想」です。しかし、ここでいう瞑想は座禅を組んで目を閉じて・・・というそれではありません。別にそうしてもいいのですが、そうしなくてもいいのです。
ここで言うところの瞑想は「今、この瞬間に気が付く」ということです。このブログでもたびたび取り上げています。別に私が考えた方法でもなんでもなく、私は「釈迦が教えた方法」というふうに学びました。
一番、わかりやすい方法が「呼吸を意識する」ことです。「呼吸を数える」というほうがよりわかりやすいですね。
なんでこれで気持ちが楽になるのか?
それは、「変化に気が付く」からです。先ほど子どものアンヴィバレンスについて書きましたが、目の前には「変化」が存在しているだけです。
私たちは「この子はこうだ」と決めた瞬間に、そうではない子どもの態度に苦しみます。左だと思えば右、右だと思えば左です。「あせって働く必要はないよ」と言えば「俺に働く力がないとでも言うのか」と反発され、求人雑誌でも渡そうものなら「働けっていうのか」と反発される。「どっちなんだ?」と言いたいところですが、ただ「変化」に気が付くと何も苦しくはないのです。
やった人にだけわかることです。ちなみに私は釈迦は好きですが、どこかの仏教団体に所属しているわけでもなんでもありません。
最後まで読んでくださりありがとうございます。