立正大学湘南高校体罰を考える 権力線とは?
公開日:
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最終更新日:2017/01/28
コラム
高校サッカー部監督が部員に体罰 島根代表の立正大淞南
http://www.asahi.com/articles/ASJD15H7LJD1PTIL01Q.html
地元の高校ということで気になりました。生徒に大したケガはなく、全国大会への出場もなくなったわけではないのでよかったですね。
それにしても、体罰をした監督はそのことをすぐに校長に報告しています。どう考えても教育の世界で体罰は減ったと思いますが(私と同世代の方で部活をやっていた方はほとんど受けているはず)、増えている印象があるのは、報告義務、これは私がいる福祉の世界でも同じですが体罰は県に報告義務がありますが、それをきちんと果たす人が増えているということでしょうか。私がいる福祉の世界では体罰は少ない、逆に疑問を感じますね。
私は先日、子どもがちらかしたおもちゃを一緒に片づけていました。時間はすでに0時前。眠さですでにイライラがあったのですが、一緒に片づけると言いながら遊び始める子どもを注意、私は思わずごちゃごちゃしていたおもちゃを足で蹴ってしまいました。
それを見て子どもは急にいそいそと片づけを始めました。私は「しまった」と思いました。権力を行使してしまいました。これは私の子育て論、養育論ではやってはいけないことなのです。
「それによって子どもが動いたのだからいいのでは?」という意見もありそうですが、子どもはその結果として、「人を動かすには脅せばいい」ということを身に付けてしまうのです。
自分より弱いものに対して力を行使しないことを「優しい」といいます。私は自分でもそうありたいと思っているのですが、逆のことをやってしまったわけです。
常々そうありたいと思っているにも関わらずなんで逆のことをしてしまうのか、それは「権力線」という線ができてしまっているからです。
それはどんな線か?「親の言うことを聞く/聞かない」という線なのです。それが細かくなってくると「早寝をする/夜更かしをする」「片づける/しない」など、いくらでも項目は増えるわけですが、この線が強化されるに従って、笑って伝えることができていたものが真顔になり、イライラになり、怒りになる、そういう変化を心にもたらすわけです。
気をつけなければいけません。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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