子供への説明に使える控除率とは?パチンコ、競馬、宝くじも
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楽問(がくもん)のすすめ
「宝くじ」のイメージは「夢」
この記事では、そんな「夢」を打ち壊す「現実」について学びます。
私は、かつてパチンコに病的なまでにハマった経験がありますので、子供に対して頭ごなしにそれを禁止する権利はないと思っています。
私にできることは、その“仕組み”について説明をすることくらいです。それを説明したうえで、後は自分の判断に任せる、そういうスタンスでしょうか。
控除率とは?
その説明に使えるネタのひとつが
控除率
です。
長い目で見れば必ず負ける、ということを伝えるために有効なこの言葉ですが、意味はいたって簡単です。自分がパチンコに費やすお金の一部は、パチンコ屋で働く人たちの給料になったり、株主の利益になったりしますよね、ということです。
パチンコでは、あなたが払ったお金の10%から15%が、パチンコ屋の取り分になるのです。この「パーセンテージ」を「控除率」といいます。
実際は計算どおりにはなりませんが、あなたがパチンコ屋に行って1万円を投じたとします。すると、その10%の1000円はパチンコ屋の取り分ですから、あなたには9000円が戻ってきます。
別の日、またパチンコ屋に行って1万円を投じると、やはり、そのうち1000円はパチンコ屋、9000円はあなたに戻ってきます。
ということで、あなたは毎回1000円損する計算となり、通えば通うほど損することになります。
もちろん、私もハマっていたのでわかりますが、パチンコをやめられないのは儲かるからではなく、陶酔感みたいなもの、熱中していることの心地よさ、そんなものが得られるからです。
宝くじよりもパチンコの方が良心的!?
この「控除率」については、「投資バカ」(中野晴啓著 朝日新書)を参考にしていますが、宝クジの「控除率」は、なんと
55%
です。
この意味については、改めて説明はしませんが、なんだかパチンコがとても良心的に思えてきました。
私は、宝クジは買いませんが、子供に、「パチンコは必ず負ける」ことを説明して、「宝クジのほうが損をする確立がはるかに高い」と、きりかえされないよう気を付けなければなりません。