おかげさまを意識すると人生が面白くなる⑫豊かになる方法


正観さんの本に初めて出会った頃、私は20代後半、30歳という年齢が見えていた頃でした。フリーターでピザ屋のアルバイト、将来に対する不安を抱えていました。あるとき、その不安からきたものなのかどうかわかりませんが貯金をしようと思いました。貯金をするのは生まれて初めてのことでした。ピザ屋のオーナーにも「10年で一千万円貯めます」と豪語。「無理だ」言われましたが、実際に一年で百万円を貯めることができたので計算上は可能でした。




そんなとき、地元で行われた正観さんの講演会に参加しました。その時点で本は数冊読んでいましたが講演会に参加するのは初めてでした。講演会の数日後、「その百万円は親にあげよう」と思い実際にそうしました。お金は喜ばれるように使うこと、という実践はすでにしていました。募金をしたり、外食をするときはわざわざ閑古鳥が鳴いている店を選ぶ、そういう実践です。ただ、百万円という額は今でも最高額です。親も喜んでくれました。




豊かになる方法とは、喜ばれるようにお金を使うこと、なのです。現在私は豊かですからこれを証明したことになります。別に収入が倍増したとか社長になったとか宝くじが当たったとかそういう話は一切ありません。ただ私は豊かなのです。ひとつの証明になるかと思いますが、豊かな人はお金持ちをみても「うらやましい」とは思いません。「すばらしい」「ありがたい」と思います。私も豊かではないときは「うらやましい」「いいなあ」と思っていました。




タイムリーで私が「すばらしいなあ」「ありがたいなあ」と思っている方に、さとうみつろうさんという作家がいます。「神さまとのおしゃべり」(サンマーク文庫)という本が20万部売れたりというベストセラー作家なので、たぶんお金持ちだろうという前提で話をすすめます。そのさとうさんが光楽園という兵庫県にある施設を引き取って再建しています。光楽園はその前は正観さんの持ち物で、そこで合宿をしたりしていました。私が正観さんから「私の会社で働きませんか?」と言われたのも光楽園でのことですし、私たち夫婦が結婚式をあげたのもそこです。




正観さんが亡くなってから光楽園は使用されることもなく10年が経過していました。今回、さとうみつろうさんが引き受けることになったのは、“何者か”が白羽の矢を立てたのだと思います。私も一時期、そこの管理責任者をやっていたので、「維持するにはリフォームをしないと無理だろうな」ということは感じていました。さとうみつろうさんのブログによると、実際に引き受けてみると、いろいろな経費だけで3千万円くらいかかることが判明したそうです。それでも、さとうみつろうさんは前向きに、クラウドファンディングでお金を集めるなどしてやられている。すばらしいなあ、ありがたいなあ、と思います。




ちなみにこの豊かになる方法は、「神さまとのおしゃべり」に書いてあったことを読んで、正観さんから教わったことや自分の体験談を思い起こして書きました。

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