社長から教わった社会人の品格⑭
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最終更新日:2020/08/26
社長から教わった社会人の品格
学校で真面目にやってきた影響なのか、知らないうちに、「正しさ」という方向を私は目指すようになっていました。社長から「正しい人から楽しい人へ」という話を聞くまでは。
会議などで、自分の提案や意見に対していっさいの反論がなくなると、その提案や意見が「正しいもの」として受け入れられているように感じます。ですから、ディベート力や説得力をみがいたりという時期が私にもありました。しかし、その正しさを貫くさきで私は虚しさと出会うことしかありませんでした。
社長は「こうしたら楽しいんじゃないか」という発想をよくしていました。それを近くで聞いているうちに、私も「正しさ」から「楽しさ」へシフトしていきました。
現在の児童福祉の仕事でも、「子どもたちの自立のために何をするのが正しいか」と私も考えてはいます。ただ、基本的には、「どうすれば子どもが楽しいか」というプログラムを脳にインプットし、あとは思い付くままに仕事をしています。
仕事ばかりではないのですが、現状に何か行き詰まりを感じている方は、ひょっとしたら「正しさ」を目指しているのかもしれません。「楽しさ」という方向にシフトチェンジをすることはひとつの方法です。
「正しさ」を求めてしまう方は、負けることでずいぶん悔しい思いを積み重ねてきたのかもしれません。私は小学生の頃、昼休みのサッカーで負けても悔しくて泣いていたくらい負けず嫌いでした。
まずはその「負けるのが嫌だ」という自分を自分で受け入れることから始めました。始めました、と言っても受け入れることがすべてと言ってもいいくらいです。
そのうち、反論されたり批判されることが平気になります。それどころか、批判する相手と自分がつながる感覚が芽生えたり、さらなるアイディアが浮かんできたりします。
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