社長から教わった社会人の品格⑬
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社長から教わった社会人の品格
あなたは自分が持っている能力について語ることができますか?自分には他人にはないこんな能力があると自覚できるのは心地いいかもしれません。しかし、実は能力というのは自分以外の人たちが決めることなのです。
吉田松陰は他人の能力を見抜く天才だった、という話を社長から教えてもらいました。「あなたにはこういう才能がある。こうしたらどうか」と松陰から伝えられた弟子たちが、後にその能力を発揮し、それが明治維新として歴史に残っているのかもしれません。
社長は「自分の力は0%」ということをよくおっしゃっていました。私から見ると天才的に能力が高く、さまざまな業績を残した方なのですが、「100%自分以外の力」だそうです。それは謙遜という意味でそう言っていたのではありません。
それは、親鸞の「絶対他力」に通じるものがあると私は思っています。絶対他力について私が説くことははばかられますので興味がある方はご自身で著書を当たっていただきたいのですか、少なくともそれは、「他人に依存しなさい」という意味ではないということはわかります。
根本的に他の力ではないか、自分の力は0%ではないか、こういうことを念頭において私は生きていますが、そうすると、何か力がいい感じに抜けて、柔軟性をもって物事に対処できるように思います。
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