社長から教わった社会人の品格⑧
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最終更新日:2020/08/24
社長から教わった社会人の品格
「無敵」という言葉があります。負けたことがなく、次から次へと相手をなぎ倒していく、この言葉にはそんなニュアンスがあります。
しかし、私が社長から教わった無敵の意味は「敵がない」こと。すべての敵を倒すから敵がないのではなく、最初から敵がいないのだから戦わないのです。合気道の塩田剛三は「自分を殺しにきた相手と友達になること」を極意としていました。
私は社長の付き人をしていましたが、社長は、「この人と戦ってもかなわないだろうな」と思わせるような雰囲気を持つ人でした。実際に、「くりようかんさんは武道をやっているからかなわない人には素直に従うのです」と他の人を通じて言われたことがあります。
そういう意味で、社長は「無敵の人」でした。
こういう話を聞いてしまうと、「自分には敵が多いなあ、衝突しがちだなあ」と落ち込んでしまうかもしれません。私もそうでした。その嫌な感情を受け入れて味わってみましょう。嫌いな食べ物を食べている感じがするかもしれません。しかし、飲み込んでしまえば何も違和感はなくなります。
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