2019年埼玉高校入試数学より「数えればいいというものではなかった」

公開日: : 楽問(がくもん)のすすめ


「中学数学の確率は数えればなんとかなる」という考えが甘かったのが、「2019年埼玉県高校入試数学大問2(2)」です。問題を簡単に書くと、




9枚のカードから3枚を選び、その和が3で割り切れる場合はいくつあるか




これを数えて解こうと思うと、「9×8×7×1/3=168」、つまり168個の数字を検証しなければなりません。現実的には、168という数字がまず求められないと思うので、「数えれば解けるぞ!」→「書いても書いても終わらない」→「嫌気がさす」→「イライラして次の問題にも影響する」ということにもなりかねないのです。










それでも数えて解く・・・




こういう数え方を提案します。




カードを3枚選んで足した場合、最小の数は「1+2+3=6」、最大の数は「7+8+9=24」です。その間の3の倍数は「9,12,15,18,21」です。




6の場合、3つの数は{1,2,3}の一通り。9の場合は{1,2,6}{1,3,5}{2,3,4}の三通り。12の場合{1,2,9}{1,3,8}{1,4,7}{1,5,6}{2,3,7}{2,4,6}{3,4,5}の七通り。15の場合{1,5,9}{1,6,8}{2,4,9}{2,5,8}{2,6,7}{3,4,8}{3,5,7}{4,5,6}の八通り。18の場合{1,8,9}{2,7,9}{3,6,9}{3,7,8}{4,5,9}{4,6,8}{5,6,7}の七通り。21の場合{4,8,9}{5,7,9}{6,7,8}の三通り。24の場合{7,8,9}の一通り。




よって、すべてあわせて30通りとなります。私は10分くらいで数えることができました。




ひとつ気が付いたのが、「通り」の数を並べてみると、




1 3 7 8 7 3 1




と規則性があるようです。これは日を改めて検証してみます。





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