小林正観さんからこう聞いた第三章②受け入れる
公開日:
:
最終更新日:2022/08/23
小林正観さんからこう聞いた
正観さんから教わった子育ての奥義は「受け入れる」ということ。「あなたはあなたのままでいい」と親が子どもを受け入れれば何も問題はないという話です。私はSKPを退職した後、児童福祉の仕事で子どもと関わることになりましたが正観さんからこのことを学んでいたので不安はありませんでした。自分が何をすべきか、すべきでないかということが明確にわかっていたからです。
現在の仕事では評論家の芹沢俊介さんにお世話になっています。芹沢さんは著書の中で「家族のエロス」という言葉を使っています。その意味は、家族の受け止める力。私はこの家族のエロスという言葉を聞いて自分なりにイメージをすることができました。少なくともそれは、体罰はもちろんのこと子どもを怒鳴ったりという行為にはそぐわない言葉です。これは、芹沢さんの著書「ついていく父親」(春秋社)からの引用です。
受けとめられているという感じを持てない子どもは、家庭に自分の居場所を見いだすことができない
「受け入れる」「受け止める」という話を聞くと、「何でも許せばいいのか。それだと子どものためにならないのでないか」と思われるかたもいるかもしれません。もしこのエロスという言葉に何かを感じることができるのならば、「自分の家庭にはエロスがあるかなあ」という問いかけをしてみてはいかがでしょうか。
- PREV
- 小林正観さんからこう聞いた第三章①子育て
- NEXT
- 小林正観さんからこう聞いた第三章③不登校