小林正観さんからこう聞いた第二章⑨書く

公開日: : 最終更新日:2022/08/23 小林正観さんからこう聞いた


「仕事がなかったら書けばいいんです」という正観さんの言葉。これも私にとって忘れられない正観さんの言葉です。特に私個人に向けられたものではないのですが、私は勝手にそのように受け取っています。この言葉を最初に思い出したのは、SKPを退社した頃のことです。しばらくアルバイトでなんとか家族を養っていましたが、そのときに、ブログを始めたのです。正観さんは大学生のときに実家を出て自活をする必要に迫られました。そこで、旅行に関する原稿を出版社に送ったのです。現代では、ブログで広告収入を得るという方法もあります。結局のところ私は大した収入をそれで得られているわけではないのですが、そのおかげで書く力は付いているので、この「小林正観さんからこう聞いた」にもつながっています。そして、現在、SKPから出版されている「正観さんエピソード集」にも原稿を提供させていただいています。2020年時点ですでに6冊、




正観さんと「わたしたち」の小さな物語




私の人生を変えた正観さんの「あの言葉」




私の心をあたためる正観さんの「この言葉」




私からあなたに伝えたい正観さんの「その言葉」




私を笑顔にしてくれた正観さんの「優しい言葉」




私に元気を与えてくれた正観さんの「元気な言葉」




が出版されています。




 これは、「その言葉」に載せていただいたエピソードでもありますが、正観さんの「人財産(ひとざいさん)」の話があります。あるとき正観さんが「私は旅館の経営を頼まれたらすぐにやることができる、レストランの経営を頼まれたらやはりすぐに始めることができる。なぜなら私には『人財産』があるからです」と言いました。原稿、編集、印刷、販売、すべて正観さんの友人や知人で成り立っているのがこのシリーズです。まさに正観さんの人財産で成り立っているのです。その他、私は2020年に小冊子「そわか」の英語版「SOWAKA」の翻訳もさせていただきました。




「頼まれごとのない人生はダジャレを言わない小林正観」という格言?があります。頼まれごとのない人生はそれくらいつまらない、という意味です(いやいや、ダジャレを言わない正観さんもじゅうぶん素敵です)。頼まれごとがないなあと思っている方、私もそういう時期がありました。ただ、正観さんも最初は自分で旅行の原稿を書いて出版社に送るところから始まりました。正観さんは経済的な理由で何かを始めることを肯定しています。たとえばこのような話があります。ある皮膚科の開業医がいました。しかし、病院の経営が上手くいかず経済的な理由で、薄毛の治療を開始しました。すると病院が繁盛しました。「薄毛で悩んでいる方々を救いたい」。一般的にはこのような高尚な理由付けが賞賛されるだろうし、成功するにはそのような動機が必要だと思われがちです。しかし、正観さんは「経済的な理由で仕方なくやり始めた」という動機も肯定しているのです。芸術品についても同じことが言えます。歴史に残るような名画。私たちは、そこに画家の高尚な動機を求めがちです。ところが、たとえばレンブラントの名画「夜警」。そこには20人くらいの男性が描かれていますが、実はこの絵は、レンブラントに共同出資により絵を依頼した20人を描いたものなのです。しかも、より多くのお金を出した人たちほど目立つように描かれているのです。動機は下心でも煩悩でもいい、それが喜ばれているかどうかが重要なのです。そこのところは正観流とも言えるような物事の捉え方です。ただ、このブログは正観さんの解説ではないのでこのくらいにとどめておきます。







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