我菓師博物館 神戸物産のチョコサンド
公開日:
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最終更新日:2019/08/21
コラム
「我菓師」。「仰げば尊し我が師の恩♪」を歌いながら「和菓子の恩」を何度も想像してきた。私が好きなあまり有名ではないお菓子を総称して「我菓子」と名付け、尊敬を込めて「子」を「師」とした。
神戸物産の「チョコクリームサンドビスケット」。定価はわかりませんが、48円で購入しました。商品名が“そのまま”なのは邪菓子ではあるあるです。
感想
「オレオ」のような見た目と食感と味です。なので水やお茶と一緒に食べるのがいいでしょう。私はルイボスティと合わせました。8枚というのは量としてもほどよいと思います。
情報
原産国はフィリピンで「株式会社神戸物産」は「輸入元」となっています。
この会社は「業務スーパー」をはじめ、バイキングチェーンや惣菜店などを展開しています。この邪菓子も業務スーパーで購入しました。「食の製販一体体制」により「よいものを安く」提供することが可能になっています。確かに安いです。安いからといって他の類似商品よりも質が落ちるということではなく、“ムダ”なコストを削減することでこの価格が実現できているのです。このチョコサンドはフィリピンの工場で作られていますが、神戸物産は世界に350以上の工場を所有しており、1200以上の商品がそこで製造されています。
原材料の中でもっとも重要なのは「ココア」です。カカオ豆ですね。2016年の外務省のデータによると、カカオ豆の生産量1~10位はアフリカと南米が占めており、アジアではインドネシアが唯一3位に入っています。ですから、イメージではフィリピンのカカオ豆はすべて国産なのかな?と思ってしまいますが、インドネシアからの輸入物もあるようです。
オレオの原材料には「カカオマス」が含まれています。この商品には含まれていません。最近、「カカオ78%」「カカオ82%」など少しお高めのチョコレートが売られていますが、ほとんどのチョコレート製品にはこのカカオマスが含まれています。しかし、中にはお高めのチョコレートでもカカオマスが含まれていいない製品もあるので、単純に、カカオマスが含まれているかいないかでその質を区別することはできなさそうです。
問い合わせしたところ
神戸物産お客様相談室から丁寧な回答をいただきました。そのまま掲載します。
ご質問の「カカオマス」につきましては、カカオ豆から外皮を取り除いて磨砕して出来るペーストで、「カカオマス」から油脂分である「カカオバター」の一部を抽出した残りが「ココア」でございます。
また、「カカオマス」の含有量につきましては、品質を左右するものではなく、
「カカオマス」の使用割合によって、主に以下のようにチョコレートの種類が分類されており、含有量が多いほど、香りや苦味が強くなります。
・『ビターチョコレート』…乳製品が入らない、カカオマスが40%以上のチョコレート。なお、一部に糖分や乳製品が少なく、苦味の多いチョコレートを指すことがあり、 最近では、カカオ分70〜90%という低糖のチョコレートを指すこともあります。
・『ミルクチョコレート』…乳製品が入った、カカオマスが20〜40%のチョコレート。
・『ホワイトチョコレート』…カカオマスから抽出したカカオバターに乳製品や砂糖を加えて作るチョコレート。
ご不明な点がございましたら何なりとお申し付けくださいませ。
今後とも業務スーパーを宜しくお願い致します。
私がスーパーでみた「お高めだがカカオマスが含まれていないチョコレート」というのはホワイトチョコレートでした。それで、合点がいきました。
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